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2025.06.20

【イベントレポート】【Liberaware】時価総額1000億円を目指す会社の人材戦略

今回は、5/26に開催した対談イベントの開催レポートと、次回6月30日(月)の対談イベントのご案内をお送りいたします。

今回の対談者はLiberaware小山 浩平さん。

ドローン×インフラ点検のフロントランナー企業・Liberawareより、執行役員CHRO(最高人事責任者)小山さんをゲストに迎えました。

楽天・メルカリ・ウェルスナビという3社の成長を人事面から支え、現在は“屋内小型ドローン”で注目を集める同社の急拡大を担うキーパーソンとして活躍されています。今回の対談では、成長産業を見抜く視点、人材戦略の哲学、そして「カルチャーを育てる仕組み」まで、多角的な話題が飛び出しました。

 

大学では土木を学び、「作る」仕事に憧れて入ったものの、「橋の点検が主軸となる未来」に物足りなさを感じ、楽天へ入社。以降、スタートアップで一貫して人事畑を歩んできた小山さん。

ドローン業界に転じたきっかけも「面白そうだから」という純粋な好奇心と、「世の中を変える可能性」に惹かれた直感だったと言います。

技術畑ではない自身だからこそ、あえて“熱量”や“カルチャー”を可視化し、戦略的に仕掛けていく──その姿勢が、これまでの急成長企業との共通点だと感じさせられました。

 

 

リベラウェアは現在、JR東日本などと連携し、大型ドローンを用いた鉄道点検プロジェクトも進行中。技術開発と同時に、エンジニア・現場マネージャーも含めて多様な人材が求められています。

パイロットも「ただ飛ばす」だけでなく、点検計画の設計からデータ化、現場マネジメントまで担える人材像が求められており、飛行経験以上に“現場力”や“対応力”が重視されているのが印象的でした。

加えて、小山さん自身が重視するのは「ドローンという文脈を越えて、どのように事業を社会実装していけるか」。そのため、ドローン以外のセンシング技術も柔軟に取り入れ、市場を“広げる”思考を持つ人材を積極的に探しているとのことです。

「採用活動もPRも、過度に予算をかけない」

にもかかわらず、「ビジョンに共感した人が自然と集まってきている」と話す小山さん。その背景には、リベラウェア創業期から培われてきた“熱量を持つカルチャー”が確実に根付き始めている実感があるそうです。

 

新卒にもドローン制作を通じてソフト・ハード両面の理解を促し、将来的には職種横断的な活躍を期待。エンジニアリングやプロジェクトマネジメントを単なる“職能”ではなく“役割”として捉える組織づくりが、まさに今、加速しています。

小山さんが最後に語ったのは、「ドローンが当たり前に使われる世の中を一緒に作ってほしい」という想い。

「技術者でなくても、操縦者でなくても、この業界に貢献できる道はある」という言葉に、ドローン業界の“未来の入り口”を感じた参加者も多かったはずです。

対談後の懇親会では対談会場で聞けなかった質疑が飛び交いました。ドローンについての質問は勿論、今回人事担当者とのこともあり多岐にわたる話題に及び、大変盛り上がりました。

 

今後のソラハブ対談イベントの予定
30日(月) 株式会社スペースワン 大谷 貴之様

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奥村英樹

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大手電機・エネルギー企業での技術営業を経て、ドローン業界へ。営業・開発PM・操縦士など幅広い実務経験を活かし、2022年にSORABOTを設立。ドローンの社内導入支援や運用課題の解決を行う「ドローンアドバイザー」として活動中。ドローンをもっと簡単・便利に使える社会を目指しています。

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