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2025.09.10

【イベントレポート】【Atos株式会社】“測る”をもっとカジュアルに

今回は、8/25に開催した対談イベントの開催レポートと、次回9月22日(月)の対談イベントのご案内をお送りいたします。

2025年8月のソラハブ対談イベントでは、Atos株式会社の正木康太さんをお招きし、「測る」ことをもっとカジュアルに、そしてドローンやICTを活用して建設現場をより魅力的にしていく方法について語っていただきました。

ドローンに限らず、現場で得られるさまざまなデータを活用し、それを担う人材を育てていくことがAtosの強み。豊富な現場事例を通じて、技術の導入と人づくりをどう結びつけているのかを伺いました。

都市圏に偏りがちなICTやドローンといった最新技術の知識・経験を、地方にいる若者たちも等しく学び、活かすことで、自らの地域で挑戦し続ける仕組みを整える──それがAtosの取り組みの根底にあります。

 

正木さんは冒頭、「地方の若い人が、地元にいながらでも高度な技術を学び活躍できる社会にしたい」と語りました。

従来、建設や測量といった業界は“古い”とか“泥臭い”と敬遠されがちでしたが、そこにドローンやICTといった先進技術が組み合わさることで、若手が興味を持ちやすくなる可能性があるといいます。

Atosでは若手も多く実際に、未経験から学び始めて空撮や測量を担当する人もおり、「きっかけがあれば、地方でもどんどん成長できる」という事例が生まれています。

 

 

 

 

 

ドローンやICT技術の活用において、Atosが大切にしているのは「自社だけで抱え込まないこと」。

正木さんは、「できること・できないことを素直に出し合い、それぞれの得意分野を掛け合わせることで、より良い成果が生まれる」と語ります。

実際の現場では、社外パートナーや専門職の方々と連携しながら、空撮や測量、データ処理、納品までを共に行っており、柔軟な体制づくりがプロジェクトのスムーズな進行に繋がっているとのことです。

技術がどれだけ進んでも、最終的に成果を出すのは“現場に立つ人”。そのため、正木さんは「現場で何が求められているかを感じ取れる人材を育てたい」と語ります。

Atosでは、ただ技術を教えるだけではなく、現場での立ち振る舞いや言葉の使い方、気配りといった“技術以外の力”も重視しており、それが長期的な信頼の構築に繋がっているといいます。

正木さんは、今後ますます重要になるのは「挑戦する人を応援する側の姿勢」だと語ります。

「若手が“やってみたい”と思える空気をつくること。敷居を上げすぎず、まずは一歩踏み出せる仕掛けが必要です」

技術や制度が揃うだけでは人は動かない。現場での経験を積める環境と、“失敗しても大丈夫”という安心感を持てる関係性が、これからの地方の技術実装には不可欠だというメッセージが印象的でした。

地方に根ざしながらも技術の最前線を見据えるAtosの取り組みは、「地域だからできる挑戦」を次々に形にしています。若手が自信を持って踏み出せる現場づくりは、これからの日本の技術基盤を支える大きな一歩になるはずです。

 

今後のソラハブ対談イベントの予定
月22
日(月) CIVIL CREATE inc. 川西 様  

この記事を書いた人

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奥村英樹

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大手電機・エネルギー企業での技術営業を経て、ドローン業界へ。営業・開発PM・操縦士など幅広い実務経験を活かし、2022年にSORABOTを設立。ドローンの社内導入支援や運用課題の解決を行う「ドローンアドバイザー」として活動中。ドローンをもっと簡単・便利に使える社会を目指しています。

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