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2025.09.30

【イベントレポート】【Civil Create】建設DXの“今”を伝える 3Dデータが創り上げるデジタル空間とは

今回は、9/22に開催した対談イベントの開催レポートと、次回10月27日(月)の対談イベントのご案内をお送りいたします。

2025年9月22日、ソラハブ対談イベントではCIVIL CREATE inc. の代表・川西さんをお招きし、「空間データ × 実空間」をつなぐ技術と建設DXの最前線を中心に語っていただきました。

ドローン、3Dデータ、生成AIなどのツールを通じて、若手や地方でも活用可能なデジタル空間設計の実践について深掘りされた内容を伺いました。

 

川西さんは前田建設工業で約20年ほど、防災・減災設計、BIM/CIM技術の開発、アプリ制作、DX人材育成、生成AIを用いたハッカソン企画などに携わってきました。

現在はCIVIL CREATEとして、地理空間情報・3Dデータ・生成AIの利活用を進め、建設業における「測る」から「使いこなす」までを見据えた実装を推進しています。

特に災害分野では、事前のディスカッションとシミュレーションを通じて、被害予見や避難計画につなげる取り組みを紹介してくださいました。

 

 

 

 

 

 

測量や点検の枠を超え、ドローンや3Dスキャンで得られた空間データをマインクラフトなどの仮想空間に落とし込む実例が示されました。

小学生でも直感的に操作できる90cmピッチのブロック世界は、教育や防災教育にも応用され、大学の講義にも導入が進んでいます。

成果物は「納品して終わり」ではなく、生きた現場データとして継続的に活用されることが重要であると強調されました。

マイクラカップやオンラインのテーマ討議などを通じ、人材育成や地域参加を後押しする事例も紹介。

Eスポーツ的なタイムアタック要素を交えた課題解決など、新しい形で土木分野に若い世代を巻き込みつつあります。

地方や中小現場での合意形成は依然として難しさがあるものの、データを扱う人材をシェアリングし、業界を超えた親和的な連携で補完していく可能性が語られました。

川西さんは、単に技術を使うのではなく「空間データをどう活かしたいか」を描ける人材を求めています。

仮説と検証を繰り返し、柔軟に挑戦できる姿勢、コミュニケーション力を重視。3Dモデリングや点群処理、地理空間情報や仮想空間ツールの操作スキルは今後さらに重要となり、現場DXの推進に欠かせないと強調されました。

新しい技術を学び、地域や現場で小さく試し、改善を重ねることが未来を切り開く――川西さんはそう語りました。

特に阿蘇のダムでは、豪雨時に満水となり有効性が確認されたにもかかわらず、一般にはほとんど知られないという現実も指摘。だからこそ、成果を広く伝え、生きたデータを社会へ還元していくことの重要性が強調されました。

セミナー内で紹介された事例動画はこちら
→( 阿蘇立野ダムをマインクラフトで再現した動画

 

 

今後のソラハブ対談イベントの予定
10月27
日(月) 株式会社ジュンテクノサービス 梅原麻妃 様  

この記事を書いた人

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奥村英樹

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大手電機・エネルギー企業での技術営業を経て、ドローン業界へ。営業・開発PM・操縦士など幅広い実務経験を活かし、2022年にSORABOTを設立。ドローンの社内導入支援や運用課題の解決を行う「ドローンアドバイザー」として活動中。ドローンをもっと簡単・便利に使える社会を目指しています。

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