無人航空機の飛行許可承認審査要領改正に関する説明会が開催され、飛行申請の審査が最短1日になることが公表されました。
どのような制度変更、システム変更があり、我々ユーザーとしてどのようなことに気を付けるべきか整理してみました。
一番大切なことが説明会では述べられていない気がしますが、最後にコメントさせていただきました。
どうぞご参考ください。
審査要領の改正:
申請書式の簡素化:
これまで必要だった資料の添付が不要になります。
申請者は適合性を自ら確認し、適合しているかどうかを「適・非」で示す形式に変更されます。
審査基準の変更なし:
審査基準自体は変更されませんが、申請手続きが簡素化されることで、審査の迅速化が図られます。
申請手続きの効率化:
機体と操縦者情報の入力簡素化:
機体や操縦者に関する情報の入力が簡素化され、申請者の負担が軽減されます。
審査期間の短縮:
手続きの簡素化により、審査期間が短縮されることが期待されます。
システム改修:
改修日:
3月24日にDIPS2.0の新機能リリースが行われます。
操縦者の事前登録:
操縦者の追加基準への適合性を事前に一括登録する仕様に変更されます。
これにより、申請ごとに同じ情報を繰り返し入力する必要がなくなります。
メンテナンス期間:
新規申請受付停止期間:
3月17日から24日の間、システムメンテナンスのため、飛行許可承認申請の受付が停止されます。
この期間中は新規申請や変更申請ができません。
早めの申請手続き:
3月下旬に飛行を予定している場合は、システムメンテナンス前に早めに申請手続きを行う必要があります。
新しい申請書式の使用:
3月24日以降は、新しい申請書式を使用する必要があります。
改修前の申請書式での申請はできなくなります。
情報の確認と登録:
DIPSの改修後、操縦者情報の登録・変更画面から、基本基準と追加基準への適合性を登録する必要があります。
これにより、申請手続きが効率化されます。
システムメンテナンスへの対応:
メンテナンス期間中は新規申請や変更申請ができないため、計画を立てて対応する必要があります。
特に、3月17日から24日の間は申請ができないことを考慮して、必要な手続きを早めに行うことが重要です。
さらに、同期間中に補正指示が出された場合は、新たに3月24日以降に申請の出し直しが必要なことも注意点です。
今回の制度変更により、審査手続きが簡易化されたのは間違いありません。
一方で忘れられがちなのが、航空局の目が届いていないということは、申請内容・運用体制について申請者自らが責任を持つということです。今までも当然の用に安全な運航をしている中ではありますが、申請時に、自分たちでも気づかない落とし穴は指摘を受けることができました。それがなくなるということは、申請者・運行者の責任が重くなるということです。
より一層の安全運航が求められますね。