近年、ドローンポートを活用した自動運用が急速に広がっています。特に注目を集めているのが、DJI Dock3とFlytBaseによる遠隔目視外(BVLOS)運用です。
この記事では、法規制に準拠しながら補助者なしで実現できる、完全自動ドローン運用の仕組みと導入ステップを詳しく解説します。
目視外飛行(BVLOS)とは?なぜ注目されているのか
目視外飛行(BVLOS)とは、操縦者の目の届かない範囲でドローンを飛ばすことを意味します。これにより、以下のような効率的な運用が可能になります:
・広域巡回や定期点検の自動化
・災害時の迅速な状況把握
・警備・監視の省人化
しかし、日本の航空法では、目視外飛行は「補助者の配置」や「安全確認体制」が求められ、実運用のハードルが高いのが現実です。
DJI Dock3 × FlytBase:目視外×自動×補助者なしを支えるドローンポート
DJI Dock3とは?
DJI Dock3は、DJI Matrice 4D/4TDドローンに対応した最新のドローンポート。完全密閉型の格納ステーションで、自動離発着・充電を繰り返し、ドローンを無人で運用可能にします。
特徴:
・全天候対応の耐久設計
・約25分でフル充電(急速)
・遠隔からの操作が可能
FlytBaseとは?
FlytBaseは、ドローンポート運用のための遠隔制御・自動運用プラットフォーム。インターネット経由でドローンを操作でき、BVLOSに必要な要素(カメラ映像、ルート設定、緊急対応、データ連携)を一元管理できます。
目視外・補助者なしでのドローン自動運用を実現する7つのポイント
遠隔ミッション管理:PCやスマホから飛行ルートを設定・変更
自動離発着と充電:人の手を介さない完全無人運用
リアルタイム映像配信:遠隔地から現地映像を確認
AIアラート機能:異常検知時の自動通知
ADS-B/UTM連携:他航空機の接近検知・空域管理に対応
フェイルセーフ対応:通信断・異常時の自動帰還
クラウドでの運用ログ記録:法令対応・報告書作成もラクに
【導入事例】産業分野での活用が加速中!
・電力会社の送電線点検:ドローンが定期的に自動巡回し、劣化箇所を検出
・建設現場の進捗管理:ドローンが定時撮影し、3Dモデル化して共有
・河川や土砂災害の監視:雨量センサーと連動してドローンが自動離陸
・物流施設での夜間警備:侵入検知と同時にドローンが自動飛行
まとめ|ドローン運用は“人が常駐しない時代”へ
これからのドローン運用は、「目視外 × 補助者なし × 遠隔 × 自動」がキーワードになります。DJI Dock3とFlytBaseの組み合わせにより、より安全かつ効率的な次世代のドローンポート運用が実現可能です。
自社における活用の可能性を探っている方は、ぜひ一度、導入相談や実証実験を検討してみてはいかがでしょうか?
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