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コラム
2026年1月28日
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2026.02.07

本記事では 産業用ドローンとして人気の高い Matrice 4E / 4T / 4D / 4TD / Matrice 400 を対象に、実際に使用・販売しているSORABOTの担当者が、耐環境性(IP等級)・使用温度・カメラ性能・赤外線解像度などの定量的な仕様をもとに比較します。
イメージだけではなく「数値」で産業用ドローンを選びたい方向けの整理です。
※本記事で扱う産業用ドローンは、いわゆる「業務用ドローン」「点検用ドローン」「測量用ドローン」を含む、現場向け機体を想定しています。
機体選定で最初に分かれるのが耐環境性です。
雨天や低温環境を想定する場合、現場で止められない業務ほど効いてくるため、産業用ドローン選定では最優先で確認したいポイントです。
用途が決まっているか、将来的に拡張したいかで産業用ドローンの選択が分かれます。
ここからは、産業用ドローン選定に直結する数値(IP等級、温度、赤外線解像度など)を中心に整理します。
| 項目 | Matrice 4E | Matrice 4T | Matrice 4D | Matrice 4TD | Matrice 400 |
|---|---|---|---|---|---|
| 防水・防塵 | ― | ― | IP55 | IP55 | IP55 |
| 使用温度 | -10~40℃ | -10~40℃ | -20~50℃ | -20~50℃ | -20~50℃ |
| 最大耐風 | 12 m/s | 12 m/s | 12 m/s | 12 m/s | 12 m/s |
| 最大飛行時間 ※前進時 |
約49分 | 約49分 | 約54分 | 約54分 | 最大59分 ※H30T搭載時 |
| 折り畳み | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 可 |
| 機体重量 | 約1.2kg | 約1.2kg | 約1.3kg | 約1.3kg | 約9.7kg ※H30T搭載時 |
| カメラ方式 | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵 | 内蔵 | 交換式 |
| 最大ペイロード | ― | ― | ― | ― | 約6kg |
| 項目 | Matrice 4E | Matrice 4T | Matrice 4D | Matrice 4TD | Matrice 400 |
|---|---|---|---|---|---|
| センサー | 4/3インチ CMOS | 1/1.3インチ CMOS | 4/3インチ CMOS | 1/1.3インチ CMOS | P1:フルサイズ CMOS |
| 有効画素数 | 約20MP | 12MP(拡張48MP) | 約20MP | 12MP(拡張48MP) | 45MP |
| 項目 | Matrice 4E | Matrice 4T | Matrice 4D | Matrice 4TD | Matrice 400 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中望遠 | 3倍 12MP(拡張48MP) | 3倍 12MP(拡張48MP) | 3倍 12MP(拡張48MP) | 3倍 12MP(拡張48MP) | H30T:高倍率ズーム |
| 望遠 | 7倍 12MP(拡張48MP) | 7倍 12MP(拡張48MP) | 7倍 12MP(拡張48MP) | 7倍 12MP(拡張48MP) | |
| 最大光学ズーム | 7倍 | 7倍 | 7倍 | 7倍 | 36倍(H30T) |
| 項目 | Matrice 4E | Matrice 4T | Matrice 4D | Matrice 4TD | Matrice 400 |
|---|---|---|---|---|---|
| 赤外線カメラ | ― | 内蔵 | ― | 内蔵 | H30T搭載時 |
| 解像度 | ― | 640 × 512 | ― | 最大 1280 × 1024 | 1280 × 1024 |
| 項目 | Matrice 4E | Matrice 4T | Matrice 4D | Matrice 4TD | Matrice 400 |
|---|---|---|---|---|---|
| レーザー距離計 | 測距対応 | 測距対応 | 測距対応 | 測距対応 | ― |
| LiDAR | ― | ― | ― | ― | Zenmuse L3 |
| 反射方式 | ― | ― | ― | ― | マルチリターン |

Matrice 4Eは4/3インチCMOS・約20MPのワイドカメラを搭載した、測量・施工管理向けモデルです。使用温度は-10℃~40℃で防水性能はありませんが、晴天時のオルソ作成や進捗記録では十分な性能を発揮します。カメラ一体型のため構成がシンプルで、短時間作業やスポット案件に向いています。
Matrice 4Tは640×512の赤外線サーマルカメラを内蔵し、設備点検や災害初動調査に適したモデルです。可視光と赤外線を切り替えて確認でき、異常の有無を素早く判断できます。使用温度は-10℃~40℃のため、基本は天候を選んだ運用が前提となります。

Matrice 4DはIP55対応、-20℃~50℃の広い使用温度範囲を備えた耐環境モデルです。可視光のみの構成ですが、雨天や寒冷地でも安定した撮影が可能で、定期巡回や屋外設備の記録用途に適しています。年間を通じて屋外運用が必要な現場に向いた機体です。
Matrice 4TDはMatrice 4Dの耐環境性能に赤外線機能を加えたモデルです。IP55と-20℃~50℃対応により、雨天・低温環境でも赤外線点検が可能です。赤外線解像度は最大1280×1024(温度情報保持は640×512)に対応し、天候に左右されにくい点検業務に適しています。

Matrice 400はIP55対応・-20℃~50℃の耐環境性能に加え、最大約6kgのペイロードを搭載できる拡張型機体です。P1による高精度写真測量、H30Tによる高倍率ズーム・赤外線点検、L3によるLiDAR測量など、用途に応じて構成を変更できます。複数業務を横断する現場に適したモデルです。
| 主な用途 | 推奨機体 |
|---|---|
| 測量・施工管理 | Matrice 4E |
| 赤外線点検(晴天) | Matrice 4T |
| 雨天・寒冷地の可視点検 | Matrice 4D |
| 雨天・寒冷地の赤外線点検 | Matrice 4TD |
| 高精度写真測量 | Matrice 400 + P1 |
| LiDAR測量 | Matrice 400 + L3 |
| 高倍率ズーム・赤外線 | Matrice 400 + H30T |
活用事例などSORABOTのブログ記事もご参考ください
ドローン測量 活用事例|写真測量・LiDAR・SLAMの違いと最適手法を解説|SORABOT
DJIの産業用ドローンは「どれが上位か」ではなく、
現場条件・必要な成果物・環境耐性で選ぶべき機体が明確に分かれます。
定量スペックを整理すると、自社に必要な構成が見えてきます。
不明点があれば、現場条件を伺いながら産業用ドローンの構成(機体+カメラ)まで整理してご提案できます。
気になる情報やご相談がある方はぜひSORABOTへお問い合わせください。