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2025.06.16

【新製品】【取り扱い開始】6㎏搭載で31分飛行可能 DJI Matrice400リリース

Matrice300RTK以来の4年ぶりのフルモデルチェンジ!
DJIが誇る産業用ドローンシリーズに、待望の最新モデル「Matrice 400(M400)」が登場しました。
6kgクラスのペイロードを搭載できるモデルとしては、2016年発売の「Matrice600 Pro (M600)」以来、実に9年ぶりの刷新となります。待望のM600後継となる製品です。

ドローン点検・測量・災害対応――
業務に”本気で使える”産業用ドローンを探している方に、今選ぶべき一機です。

 

Matrice 400とは?

Matrice 400(通称:M400)は、DJIの産業用フラッグシップモデルとして開発された次世代ドローンプラットフォームです。
2023年に登場したMatrice 350 RTKの系譜を継ぎつつ、「さらなる積載量」「拡張性」「遠隔運用のしやすさ」を重視したモデルに進化しました。

主な特徴(性能面)

  • ペイロード 最大6kg(3軸ジンバル+大型センサー対応)
  • 飛行時間 最大48分(搭載機器により変動)
  • 通信距離  最大20km超
  • 防塵・防滴性能 IP55
  • 対応機器 H30シリーズ(赤外線、可視光カメラ)、Zenmuse P1(測量用・点検用カメラ)・L2(レーザースキャナー)・S1(スピーカー)・V1(サーチライトサーチライト)
    ※H20T、L1には非対応 2025年6月16日時点

主な特徴(機能面)

  • リアルタイム地形フォロー
    Matrice 400は、任意の水平方向でリアルタイム地形フォロー飛行をサポートします。この機能は、手動飛行と自動飛行ルートの両方で有効にでき、地面に対する安定した相対高度を確保します。
    大規模な捜索救助活動中、地上の被写体のサイズを送信機画面上で一貫して保持することで、頻繁なズーム調整の必要性を減らし、効率を向上させます。マッピングミッション中、一貫した地上画素寸法(GSD)を維持して高精度のマッピングデータを取得できます。

 

  • 自動AR投影
    都市部で昼夜を問わず操作する際、送信機は建物やランドマークの名前をリアルタイムで表示し、主要道路を目立つラインでマークします。
    レベル3やレベル3.5飛行を行う際に、安全監視に大いに役立ちます。

 

  • 送電線レベルの障害物検知
    Matrice 400の高度な障害物検知システムは、回転式LiDAR、高精度ミリ波レーダー、フルカラー低照度魚眼ビジョンセンサーを統合し、検知能力を前例のないレベルに押し上げます。このシステムは、暗闇の中でも山岳地形を横切る高電圧電力線のような小さな障害物を検知します。雨や霧を貫通して周囲を感知し、過酷な天候条件での安全性を向上させます。

DJI産業用フラッグシップ機 3機種比較表

これまでのM600 Proや現行のM350 RTKと比べて、M400がどのように進化しているのかを整理してみました。

項目 Matrice 600 Pro
(2016年発売)
Matrice 350 RTK
(2023年発売)
Matrice 400
(2025年発売)
ポジション 重量物・カスタム搭載向け 現場向け点検・測量の主力 フラッグシップ統合機(6kgペイロード対応)
最大ペイロード 約6.0 kg 約2.7 kg 約6.0 kg
最大飛行時間 約32分(TB47S) 約55分(空荷) 約59分(空荷)
防塵防滴性能 なし(実質IPなし) IP55 IP55
伝送システム Lightbridge 2(3.5km) O3 Enterprise (8km) O4 Enterprise Enhanced(最大20km)
送信機 A3+D-RTK専用 RC Plus RC Plus2
対応カメラ・センサー 汎用ジンバル・REDカメラ等(カスタム) Zenmuse H20T/H30T/P1/L1/L2など Zenmuse H30シリーズ / P1 / L2 など
SDK対応 非対応(非公式対応多数) Mobile / Payload SDK Mobile / Payload SDK + Cloud API
冗長性(安全系) モーター6つ+GPS2基 デュアルIMU・RTK・ビジョンセンサー デュアルRTK・複数冗長設計強化
価格帯(参考) 約70~90万円(生産終了) 約100〜130万円(送信機含む) 約150〜180万円(想定・構成により変動)
販売状況 生産終了 現行販売中 2025年6月発売開始

こんな業務に最適です

Matrice 400は、以下のような「重機材+高精度+無人運用」が求められるシーンに最適です。

  • 送電線・橋梁・ダムなどのインフラ点検
  • 大規模エリアの測量(写真測量+レーザー)
  • 災害現場での状況把握・人命救助
  • 物資搬送・自動配送の実証実験
  • プラント・工場など構内の定期監視

あなたの現場に最適な一機を。まずはお気軽にご相談ください

DJI Matrice 400の登場により、産業用ドローンの選択肢はさらに広がりました。
搭載力・遠隔性・自動運用――どれを取っても「一歩先の現場」を目指す方には、今こそ見直すタイミングです。

「自社の業務に合うのはどの機体か?」「ドローンポート運用に進むべきか?」
そんな疑問をお持ちでしたら、SORABOTが導入前の比較・選定から、導入後の運用設計までワンストップでサポートいたします。

info@sorabot.com

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奥村英樹

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大手電機・エネルギー企業での技術営業を経て、ドローン業界へ。営業・開発PM・操縦士など幅広い実務経験を活かし、2022年にSORABOTを設立。ドローンの社内導入支援や運用課題の解決を行う「ドローンアドバイザー」として活動中。ドローンをもっと簡単・便利に使える社会を目指しています。

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