202412 ソラハブ対談会

ドローンの遠隔運用の未来



今回は、12/18に開催した対談イベントの開催レポートと、

次回1月27日(月)の対談イベントのご案内をお送りいたします。

今回の対談者は株式会社 Red Dot Drone Japanの三浦さん。

日経クロストレンドの「未来の市場をつくる100社(2025年版)」エンタメ部門にノミネートされ、ドローンのアプリケーション開発と運用をされている三浦さんに、事業についてや現在活動されていることについてお話を伺いました。

三浦さんは業務系システム開発を経て起業し、2011年からシンガポールで映像技術開発を開始。

2017年にドローン特化のRed Dot Droneを設立し、2019年に日本法人を設立し現在に至ります。それまでの知識と経験を活かしてドローン業界へ進出され、特に遠隔操作技術とARを活用した新たな体験価値の創出に情熱を注がれてます。

Red Dot Drone Japanは、主にドローンを活用した遠隔操作のアプリケーションを提供し、新たな体験価値を提供をされてます。最新技術を取り入れることで、単なる技術提供にとどまらず、社会的課題の解決にも取り組んでいます。たとえば、遠隔操作技術を活用した観光サービスや、エンターテイメント分野での新しい取り組みを行うことで、人々にこれまでにない体験を届けています。


元々は危険で過酷な環境や場所での業務を行うドローンパイロットのために開発をしようとしたのがきっかけであった「遠隔操縦アプリケーション」。遠隔操縦の理想としては一人で複数の機体を同時に飛ばせるように、そして安全な場所からドローンを操縦し、しっかりドローンが社会に役に立つためにどう仕立てあげたら良いかを常に考えてます。


遠隔旅行については地理的な課題を超えた新しい価値を創造し、高齢者や身体に制約のある方々にも利用可能なソリューションとして提供してます。現地に行かなくてもまるでその場を旅行しているかのような体験を味わってもらうことができるようになりました。ゲームコントローラーではなく、本物のプロポを使って体験してもらうこともポイントです。

国内だけではなく海外での飛行や海外から国内の機体を操縦する検証も行っているところです。これからも可能性の幅を広げ検証と実装を進めていきます。

大阪万博への出展は、様々な要因と運はあったものの、万博の波に乗る為に合わせて事務所移転もしましたが、しっかり準備を重ねてきたことで機会を得ることができました。このプロジェクトを通じて、自社技術の可能性を世界に発信しようとしています。万博では、ドローンの遠隔操作技術を提供したいと考えており詳細はまさしく企画を練っているところです。

遠隔操縦による観光という点では、現在はオーストラリアや、私がトレッキングが好きなのでネパールでの飛行ができたらと考えてます。タイや台湾での飛行は検証済みです。インターネットの普及でどこでも飛行できる環境が整ってきました。

防災の分野でも活躍できるよう、ソフトウエア開発の目線でハードウェアとうまく組み合わせて提供していきたいと考えてます。

今後の事業拡大においては、他の企業との連携やネットワーク形成という面が重要と考えてます。他社とのコラボレーションを積極的に進めることで、新たな可能性を模索していけます。ソフトウエア開発の会社なので、さまざまなドローンメーカーや関連団体との連携、銀行や投資ファンドの方との連携を通じてビジネスチャンスを掴んでます。

「観たい・聞きたい」というニーズは無くならないので、現地に行かなくとも遠隔で見に行ける世界を広げていけるよう活動をしていきたいと思います。技術会社なのでプロダクトアウトになりがちですが、市場の雰囲気や法的な整備状況を見ながらマーケットイン出来るように、これからも可能性を探っていきたいです。

今後のソラハブ対談イベントの予定
1月27日() 「歴史を守り、未来を創る ドローン測量の未知なる可能性」

高山ドローンリサーチ株式会社 高山 誠一様 

DSM合同会社 川村典之様 
地形や構造物を正確に測る技術は、過去の建造物を記録し、未来を切り開く手段として進化を続けています。徐々に一般化しつつあるドローン測量の技術が、文化遺産や発掘現場の保存、工事の進捗管理をどのように変えているのか。技術の変遷とともに紐解いていきます。