202501 ソラハブ対談会

歴史を守り、未来を創る 

ドローン測量の未知なる可能性

今回は、1/27に開催した対談イベントの開催レポートと、

次回2月25日(火)の対談イベントのご案内をお送りいたします。

今回の対談者はお二人。

高山ドローンリサーチ株式会社の高山 誠一さんとDSM合同会社川村典之さん。


地形や構造物を正確に測る技術は、過去の建造物を記録し、
未来を切り開く手段として進化を続けています。
徐々に一般化しつつあるドローン測量の技術が、
文化遺産や発掘現場の保存、工事の進捗管理をどのように変えているのか。

技術の変遷とお二人の活動を交えてお話を伺いました。


高山さんはシステムエンジニアとしてSI企業に勤務したのち、航空測量会社に転職され、10年半勤務したのち独立されました。

測量業・建設業を中心に全国で講習実績多数。大学生や高校生向けに、ドローンなど最先端技術に関する講義や授業の講師も行ってます。

川村さんは航空測量会社にて19年勤務し、測量業務に従事されました。

2016年に個人事業として開業し、測量業務とフリーのカメラマン事業に加えてドローン事業をスタート。

現在では、ハンディー型のLiDARスキャナーを用いて、空と地上から3Dモデリングや点群化の技術を駆使し、建設現場や都市開発などの分野で活用されるデータを取得しご活躍されてます。ドローンの納品・運用講習や測量専門学校での講義も行ってます。

測量は単なるデータ収集ではなく、インフラ整備や都市計画にも関わる重要な分野です。地図作成や土地の正確な測定に不可欠であり、社会的な価値も高いです。
測量結果が建設・開発プロジェクトに直接影響を与えるため、精度が求められます。

お二方とも、航空測量(セスナなどでの空撮)を経験していて、その経験がドローン測量にも活かされている。空撮技術と測量技術の融合により、より精度の高いデータを取得できるようになりました。

独立された際もドローンが世の中で出始めて、低高度でより簡単に航空測量の技術が応用できないかという観点で、新たな一歩を踏み出されています。その経験と判断が今につながっているとのことです。

ドローンによる測量は、従来の測量手法よりも効率的にデータを取得できる手段として注目されてます。もともと航空測量の経験があったことから、自然な流れでドローン測量にシフトしてます。今後はさらに精度を高め、さまざまな業界への応用を進めていく計画をしてます。

測量には理論だけでなく、現場での経験が不可欠。特に標定点及び検証点の設置に関しては、どう配置するかの細かい知識は現場でしか得られないです。実際の測量作業では、地形や環境条件に応じた工夫が求められます。

ドローンを活用した測量技術と、地上での測量技術の組み合わせが鍵です。技術的な側面だけでなく、ツールの販売・活用支援も行ってます。測量結果の正確性を高めるために、空撮データと地上データの統合が重要と考えます。

測量は単にデータを集めるだけでなく、精度の高いデータを取得できる能力が求められます。クライアントが求めるデータを的確に取得できる知識があることが、信頼を得る上で重要です。経験がないと、データの信頼性が低くなり、実際の業務には活かしにくいです。

測量は技術力は重要ですが、ビジネスとして継続するためには経営の知識も必要です。事業展開する上で、適切な機材投資や人材確保が課題となります。経営戦略と測量技術の両方を理解することが成功の鍵と考えます。

オルソ画像(正射投影画像)や三次元点群データの作成には、特定の業界標準ソフトが必要です。どのソフトウェアを使うかによって、処理の効率やデータの精度が変わります。測量結果を適切なフォーマットで提供するために、ソフトウェアの習熟も求められてきてます。

測量業務は事前準備から現場対応まで、チームワークが非常に重要です。経験豊富なパートナーと組むことで、作業効率や精度が大幅に向上します。事前の計画・役割分担がしっかりしていることで、スムーズに作業が進みますし、当日現場でスムーズな対応ができるように事前に準備や検証を行っておくことも重要です。

高山さんと川村さんの得意分野と強味が相乗効果となるため、SORABOTもお二方とタッグを組んで仕事を行ってます。

今後のソラハブ対談イベントの予定
2月25日( 株式会社ACSL 伊藤 康浩様