Sora Blog

ソラブログ

アイキャッチ

2025.10.15

建設・インフラ企業のためのDJI Dock3導入ガイド|レンタル・委託運用・導入事例

DJI Dock3(ドック3)は、離陸・着陸・充電・データ転送までを自動化し、現場に人を常駐させない無人運用(自動運航)を実現します。
建設・インフラ企業のためのDJI Dock3導入ガイドでは、建設会社・電力会社・鉄道会社などのインフラ企業の導入担当者向けに、「どう活用すれば無人化・効率化できるか」「レンタル/委託でコストを抑える方法」「SORABOTが支援できること」を実例ベースで解説します。


DJI Dock3とは?

DJI Dock3は、対応機体(例:Matrice4D/4TD)と組み合わせて、定期巡回・定点撮影・異常監視を無人で実行できる自動運用プラットフォームです。
従来のDock2と比較して耐環境性や通信安定性が向上し、屋外インフラ現場での長期運用適性が高まりました。

関連:
DJI Dock3 徹底解説|Dock2との違いと対応機体(Matrice 4D/4TD)まとめ
Dock3関連記事一覧

Dock3で無人化・効率化する使い方

定点観測・進捗管理(建設/土木)

指定したウェイポイントを毎日同じ時刻・同じ角度で自動巡回。そして、撮影データはクラウドに自動アップロードされ、遠隔から進捗を可視化できます。
3Dモデルやオルソ画像の作成により、発注者・監督・設計間の情報共有を省力化。

参考:DJI Dock3で実現する自動・遠隔・無人のドローンポート運用とは?

点検・警備・夜間巡回(プラント/倉庫/太陽光)

サーマル(赤外)を用いた夜間巡視で、温度異常や侵入兆候を検知。そのため、人が危険を伴うエリアの見回りを無人・遠隔へ移行できます。

関連:電源・通信がない現場でも:オフグリッド運用の実証

広域インフラ監視(鉄道・発電設備)

線路・橋梁・斜面・変電所などの広域を、運行間や夜間に短時間で自動巡回。結果として、異常発見から一次対応までの時間を短縮します。

導入コストを抑える:購入/レンタル/委託

Dock3は高機能ゆえに初期費用が大きくなりがちです。しかし、検証段階はレンタル、本格運用は委託(丸投げ)も選択肢に入れると、投資対効果を見極めながら段階的に導入できます。

購入・レンタル・委託(丸投げ)比較

導入モデル別の比較
モデル 初期費用 月次費用 導入スピード 社内工数 向いているケース
購入 高(本体+設置+ネットワーク) 低〜中(保守・通信) 中〜高 長期利用・社内運用体制を構築したい
レンタル 低(初期投資を抑制) 中(レンタル料) 低〜中 現場適合性を検証したい/短期案件
委託(丸投げ) 低〜中(設置は委託先が主導) 中〜高(運用代行費) 低(外部に一任) 人手不足・24/7監視・故障時の遠隔復旧も外部に任せたい

 

レンタル/トライアルで現場適合性を確認し、効果が見えた段階で購入または委託運用へ移行する二段階導入が、全体コストとリスクの最小化に有効です。

導入事例(建設・電力・鉄道)

建設現場では定点撮影を自動化し、進捗共有を省力化しています。一方で、電力会社では太陽光設備の巡視を無人化し、異常温度検出による早期対応を実現しています。

建設・土木(ゼネコン/コンサル)

  • 定点撮影を自動化し、盛土・出来形の変化を日次可視化
  • 進捗共有の省力化、現地滞在時間の削減

関連:電源・通信がない現場でも:オフグリッド運用の実証

電力・エネルギー

  • 変電所・太陽光設備の巡視点検を無人化。異常温度検出で一次対応を迅速化

参考:TNB(電力会社)×FlytBase 事例

鉄道・広域インフラ

  • 線路・橋梁・斜面監視を遠隔化。運行間の限られた時間でも巡回が可能

参考:CSX Transportation(鉄道)×FlytBase 事例

その他業界活用シーンはこちら

参考:業界別で考えるドローンの活用例

SORABOTが支援できること

SORABOTは、設置・連携設定・運用・保守までワンストップで伴走します。さらに、電源・通信が難しい現場では、オフグリッド構成(太陽光+Starlink)もご提案可能です。

SORABOTによる導入・運用支援フェーズ
フェーズ 支援内容
現地調査 電源・通信・安全性・基礎強度の確認、設置候補の選定
設計・構築 Dock 3設置、ネットワーク(Starlink/LTE)構成、筐体基礎・環境対策
システム連携 FlytBase連携、自動発進タスク/回収、データ自動転送・保管
運用・監視 遠隔モニタリング、アラート対応、スケジュール飛行の最適化
障害対応 リモート復旧、代替運用提案、保守・点検の計画化

まとめ

総じていえば、DJI Dock3は、「人がいない現場を安全に動かす」インフラ装置です。建設・プラント・電力・鉄道の現場で、日次巡回から夜間警備まで自動化し、現場の生産性と安全性を高めます。
レンタル/トライアル→本導入(購入または委託)の二段階導入で、投資対効果を確認しながらスムーズに立ち上げ可能です。

 

FAQ

Q. Dock3は電源・通信がない場所でも使えますか?

はい。太陽光+蓄電池やStarlinkを組み合わせたオフグリッド構成で運用可能です。
参考:オフグリッド運用の実証

Q. レンタルやトライアルは可能ですか?

はい。現場適合性を検証する短期レンタル/トライアルをご提案します。さらに、検証後は、購入または委託運用への移行が可能です。

Q. 運用を丸投げ(委託)できますか?

はい。SORABOTの運用代行をご利用いただけます。其れだけでなく、飛行計画の策定、遠隔監視、障害時のリモート復旧、法令面のアドバイスまで一気通貫で支援します。

 


関連記事

この記事を書いた人

アイキャッチ

奥村英樹

YOUTUBE
X
facebook
Instagram

大手電機・エネルギー企業での技術営業を経て、ドローン業界へ。営業・開発PM・操縦士など幅広い実務経験を活かし、2022年にSORABOTを設立。ドローンの社内導入支援や運用課題の解決を行う「ドローンアドバイザー」として活動中。ドローンをもっと簡単・便利に使える社会を目指しています。

ドローンポート導入の
ご検討・ご相談はこちら